決算
本日は「決算」(申告)について
以前の会計ソフトの続きのようになってしますので、経理、会計にご興味の無い方ははスルーでお願いします。
ほとんどの事業主様は、普段の経理はご自身または事務スタッフが行い、月次締め・決算は税理士、もしくは会計士にご依頼されていると思います。
当社は、決算、申請は自身で行っており、毎回苦労をしております。
まぁ~結論から申しますと決算は専門家に依頼するのが良いのですが、量的に自信で行えますし、経費などの詳細を再確認する機会なのでと思っております。
さて、何が苦労するかと申しますと、「仕分け」と「申請方法」です。
「仕分け」
勘定科目の選定、借方、貸方、と言葉にすれば簡単なのですが、実際に帳簿付けすると詳細に仕分けなくてはなりません。
また、税務上、会計上、決まりが無いものもあったりするので、勘定科目を減らしたい方、詳細に分けて管理したいという方によってさまざまに違っています。
(個人的には統一すればよいのにと思っています)
例えば、移動で使用する車の「燃料」ですが、実際には用途によって分けた方が良いと耳にします。
当社も個人事業の時はひとくくりに「旅費交通費」で計上しておりました。
法人化後、スタッフが増えたさい、交通費として支給することや油種が変わることを想定し、詳細に記載したほうが良いのでは?と思い、現在は行っております。
まず、営業などで使用した場合は「車両燃料費」、軽油の場合は「租税公課(軽油税)」、スタッフの通勤に使用した場合は「旅費交通費」として計上しています。
(支払い方法はクレジットカード(ガソリンスタンドのみ使用可能)で行い、各スタッフに1枚ずつ思ってもらい、集計を事務で管理しています)
日報と照らし合わせると、業務中に使用した実燃料費がわかるようになり、無駄の有無が分かるようになります。
オイル交換などは「修繕費」で計上し、維持管理の部分との区分けをしています。
どちらが正しいということではなく、どちらが分かりやすいか、というところなので、知りたい部分の区分けをされた方が良いと思います。
「申告方法」
当社は、e-Tax(オンラインで申告をするシステム)を活用しております。
使い始めるさい、「便利」「簡単」と聞いていたので使ってみたのですが・・・大変でした。
まず、電子証明書というものを取得しなくてはできないのですが、取得するための下準備が必要になります。
法務省のホームページにある取得専用ソフトをダウンロード(無料)し、インストール後、詳細を入力し、取得手続き用のデータ(ファイル)を作成。
そのデータをUSBまたはCD-R(そのデータ以外は入れてはいけません)に入れて、発行可能な法務局などへ出向き、発行に必要な事柄が記載されてものを入手(有料)。
入手した物を先にダウンロードした取得専用ソフトに入力し、ようやく発行されます(データでパソコンに保存)
使っている会計ソフトによっても違うのですが、当社使用の弥生会計ですと、ちょっと大変です。
e-Taxのホームぺージからログインすると、申告するところが現れるので、そこから入り会計ソフトで作ったデータをアップして終わり、かと思いきやここからが大変です。
結論から申しますと、弥生会計はここからでは申告ができません。
e-Tax APというものをダウンロードしなくてはいけません。
そのソフトをインストール後起動し、事業所の詳細を入力するのですが、e-Taxのホームページにログイン後にあるマイページにも入力します。
起動したソフトに弥生会計のデータを取り込むのですが、アップできるのは、財務帳票の「貸借対照表」「損益計算書」「販売費及び一般管理費「株主資本等変動計算書」だけです。
ここで、「ピンっ」ときた方も多いと思いますが、そう、抜けているものが多々あります。
例えば、法人概況説明書、別表一以降の書類、勘定科目内訳明細書などは入っていません。
特に法人概況説明書が無いと事業所の詳細を入力してあっても申告書に反映されません。(入力後データ送信をしようとするとエラーが出ます)
また、別表一以降の書類が無いと「決算書」はアップできても詳細が不明なため申請受付対象外になります。
ではどうするのか?
フォーマットは用意されているので、ソフト上で手入力するしかありません。
特にややこしいのが、欠損金で、慣れていないと違う数字を入れてしまう場合があります。
よく言う「決算」は決算書の事を示すことが多いのですが、それとは別に申告書が必要であり、それらは会計ソフトとは別に用意しなくてはなりません。
(決算時、税理士・会計士が行うのは仕分け、締め処理だけではなく、このような作業もあるため月額以外に別途費用が発生します)
申告用ソフトも多くありますが、できる事とできない事があります。(全部簡単にできるようになったら税理士さんのお仕事が半減すると思われます)
必要なことや物(書類に種類)を見極めてソフト選びをしていただけると、以前お話ししたことがここでも同じことをお話し。
また、会計ソフト+申告ソフトが合ってもできない事が合ったりする(弥生シリーズは法人概況報告書の自動アップデートは有りません)のでお気を付けてください。
※ 当社は毎回、弥生会計のデータを出力し、数字を拾いながら申告しております。